この記事の著者・監修者
院長:戸梶 仁聡(とかじ ひろあき)
歯科医師になって30数年間、自分の理想とする【患者さんのための歯医者】を求め続けてここまでやってきました。
資格・所属学会
- 日本矯正歯科学会認定医
- 歯学博士
- 上智大学カウンセリング研究所認定カウンセラー
- NCC認定カウンセラー
- 日本矯正歯科学会
- 日本歯周病学会
- アメリカ歯周病学会
中等度成人性歯周炎のケース
1)主訴:歯周病が気になる
2)診断:中等度成人性歯周炎
3)年齢・性別:51歳・女性
4)抜歯部位:上顎両側1番、左上2番
5)治療計画:全顎の非外科治療(スケーリング&ルートプレーニング)右下7番のアップライトと叢生改善>再評価>補綴治療
6)治療期間:約2年
7)治療費:約250万円
8)リスク:歯肉退縮による根面カリエス、知覚過敏、歯髄炎のリスク
51歳の女性。歯周病を気にして、プラークコントロールを一生懸命されているため、歯肉の炎症はそれほど目立たないが、歯肉縁下についている歯石などの感 染源の除去がされていないため、歯周病の進行は止まらず、咬合崩壊により上の前歯がフレアーアウトして隙間が出来ている。
初診時口腔内(2005年12月11日)
初診時レントゲン写真
全顎にわたる中等度の骨吸収が認められる。右下の第二大臼歯は前に向かって傾斜している。
初診時歯周検査
上下顎前歯のポケットは10mmこえるところがある。上顎前歯は根の先まで歯槽骨の吸収が見られ、動揺度も3度あるため、保存することが困難と判断した。
11,21,22は保存不可能と判断し、抜歯し後ただちにプロビジョナルクラウン(仮歯)を装着。感染の除去のためスケーリング、ルートプレーニングと根 管治療を行いながら、順次プロビジョナルクラウンに置き換えてゆく。感染の除去がすんだ段階で、右下の倒れた大臼歯のアップライト(まっすぐに起こすこ と)と下の前歯の叢生(でこぼこ)を改善するために矯正治療を行った。
矯正治療開始時(2006年10月1日)
矯正治療終了時(2007年3月3日)
補綴形成終了時(2007年10月21日)
治療終了時口腔内(2007年11月11日)
歯科医師になって30数年間、自分の理想とする【患者さんのための歯医者】を求め続けてここまでやってきました。
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